走る歴史家

主に史学と陸上に纏わる話を綴ります

東京マラソン 開催か中止か、財団の決定は?

いよいよ今週末に開催を控えた東京マラソン

 

 

今回は開会から2.04.00を割る強力な選手が複数人出場し、平均タイムだけで見れば過去最高レベル。

 

日本からも現役の自己ベストトップ3である大迫傑さん、設楽悠太さん、井上大仁さんも出場します。


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東京マラソンは史上かつてないレベルでの、日本勢VS海外勢というレースが見られることでしょう。

 

 

海外勢をざっと紹介すると以下の通り

 


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【ビルハヌ・レゲセ】

一昨年のドバイマラソンで初マラソンながら2.04.00台で走り、昨年はこの東京マラソンを初制覇。勢いそのままに望んだベルリンマラソンでは、世界記録に肉薄したベケレに大敗するも、2.02.48と言う驚異的な記録で2位に入り、一気に世界歴代3位に浮上。

 

【ゲタネ・モラ】

昨年のドバイで初マラソンを飾り、2.03.34の好タイムで優勝し歴代トップ10入り。またトラック5000mを12分台で走れるスピードランナーでもある。

 

【シセイ・レマ】

ドバイ、ベルリンとそれぞれ2度の出場歴がある比較的ベテランの選手。昨年のベルリンで3位に入り、2.03.36の好タイムを出して歴代10位に入る。

 

【ディクソン・チュンバ

持ちタイム2.04.32。 東京マラソンの常連で2014年大会初制覇以降常に3位以内に入り続けている。この大会で、唯一2度の優勝歴がある。

 

アモス・キプルト

前々回の3位。同年のベルリンマラソンで2位、昨年の世界選手権で銅メダルと、記録こそ2.05.00台前半と上記4名には劣るが、非常にレース巧者で安定度がきわめて高い。

 

 

他の選手も負けず劣らずの強力なランナーですが、個人的に特筆するならこの5名でしょうか。

 

 

 

しかし、直前になって好ましくない事態が続発します

 

 

ここ最近、日本学生ハーフを初めとした、日本各地の主なロードレースが中止になっていると思います。ご存じ、コロナウイルスの蔓延を懸念した緊急措置です。

 

 

東京マラソンも例外ではなく、当初開催こそ予定通り行われるものの、一般参加を取り止め、招待選手のみでのレースと言う方向で決まりました。

 

事情が事情ですからやむを得ません。

 

 

 

ところが先ほどこんなニュースが…

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/k10012301961000.html

 

記事のタイトルにもある通り、安倍首相が大型のスポーツイベント等の開催を中止・延期するように求めるというものです。

 

当然東京マラソンも例外ではなく、招待選手のみの参加の予定であったにも関わらず中止の危機を迎えることに。

 

しかもこの数週間のイベント全般が対象ですので、東京のみならず、びわ湖・名古屋と言った引いては五輪選考にまで関わる大型レースを軒並み中止せざるを得ない可能性を持つことに。

 

 

https://www.nikkansports.com/m/olympic/tokyo2020/athletics/news/202002260000695_m.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

 

 

幸い…と言うべきか分かりませんが、東京マラソンの主宰陣営は中止・延期を何れも否定、予定通り今週末の開催と言う意思を表明しました。

 

 

ただ、東京マラソンは良くても、前述のびわ湖・名古屋と言った後続のマラソン大会に関してはどうなるか分かりません。このイベント中止の波が、東京五輪にまで及ばないことを祈るばかりです。