走る歴史家

主に史学と陸上に纏わる話を綴ります

東京マラソン2020 MGC決着へ! 日本記録は!?

 

先程東京マラソンが終了しました

 

今回は2.04.00を割る選手が3名と海外勢がかつてないほどのハイレベルなメンバーとなり、日本勢も五輪代表の残る1枠を目指して、そうそうたる選手が顔を揃えました。

 

 

 

レースの展望


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スタートの号砲が鳴ったのは午前9:05頃。

 

今年はコロナウイルスの影響でエリート選手のみの出場となり、沿道での観戦も自粛が推奨されていましたが、ご覧の通りの観衆となりました。

 

 

3強たる大迫・設楽・井上3名の内、大迫さんは先頭集団の1番後ろ、井上さんはそのぺーサーの真後ろ、そして設楽さんは第2集団と言う布陣。早速レース展開が大きく別れ出します。

 

 



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ペース設定は

  1.  2.03.00前半~後半
  2.  2.05.10

の2つ。どちらのぺーサーに付いても日本記録を上回るペースです。

 

 

しかし、第2集団のペースは思いの外速く、画像のように市ヶ谷に差し掛かっても分裂する兆しがありません。7kmを越えて漸く画像2枚目のような差を付け始めます。

 


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序盤下り基調と言うこともあり、最初の10kmは2.03.00台前半クラスのハイペース。その後も若干の上げ下げを伴いながら大会記録更新ペースを維持します。

 


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一方の第2集団も、日本記録どころか2.04.00台を十分狙えるペースで推移。このペースはハーフ地点を過ぎても変わることはありませんでした。

 

 


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19km地点、とうとう先頭から脱落者が出始めます。

 

ケニアのT・エキル選手。

昨年のアブダビラソンにぺーサーとして出場しながら、そのまま2.04.40と言う記録で優勝してしまったと言う中々胆力のある選手。

 


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更に、22kmを越えて大迫さん他

 

B・カロキ選手、B・アブディ選手、A・キプルト選手、A・エルアバシ選手が先頭から徐々に後退。大迫さんに暗雲が立ち込めます。

 

 


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一方後方では、ベテランの菊地賢人さんがぺーサーに引き連られる形で単独で第2集団から飛び出し、前を行く選手団を追いかけ出します。これが24~5km地点のこと。

 


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時を同じくして先頭でも集団が本格的にばらけ始め、優勝候補筆頭たるレゲセ、レマ両選手とそれにメングストゥ選手が食らい付く形で先頭集団が形成されます。

 

この時のペースは直感で2.51~2と言うとてつもないペース。明らかなペースアップに、井上さん含めた多くの選手は4位集団の形成を余儀無くされます。

 

 

これを形成する集団は以下の画像の通り


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そして後方では菊地さんが大迫さんとの差を急速に詰めてきます。この時大迫さんは一時第2集団がはっきり目視できるまでに後退していました。

 


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その第2集団は35kmの通過を前にしてご覧の通り、流石にここまで来ると随分絞り込まれました。また、前半がかなり突っ込み気味だったのか、この段階では2.06.00切りが怪しくなり始めました。

 

 


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また、井上さんが付く5位集団も牽制が始まり急速にペースを落とすなど、記録更新に少しずつ陰りを落とし始めます。

 

 

 

丁度そんな時でした

 

 

 


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何と、大迫さんが5位集団との差を急激に詰め始めます!

 

 


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しかも集団に付いて駆け引きに応じたのも束の間、自らが先頭を切ってペースを上げ始め、集団をふるい落としにかかります。

 

勢いは加速を続け、遂には5位集団を解体させると、井上さんをたちまち集団にいたメンバーの最後尾へと追いやります。井上さんとしてもかなり限界近かったのかもしれません。

 

ハーフ通過後に先頭から脱落していったのが嘘のようです。解説をされていた増田明美さんの言葉を借りれば、まさに『死んだふりをしていたかのよう』

 

 



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しかし、大迫さんの単独走になるかと思いきやそうは行かず、脱落した選手の中からベルギーのアブディ選手が再び大迫さんに付きます。

 

程なくしてこのアブディ選手は大迫さんの前に出ると、ペースダウンした大迫さんに代わって先頭を追いかけることに。対する大迫さんは本格的な辛抱時を迎え始めます。

 

 


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そして先頭では、レゲセ選手がペースを再び上げ始め、レマ選手との一騎討ちに。しかしそこは既に実績のあるレゲセ選手、40kmの通過を前にしてレマ選手を突き放し、東京マラソン史上初の連覇に王手をかけます。

 



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前半の慎重なペースに付き合った挙げ句、終盤でもレマ選手、メングストゥ選手との駆け引きを演じてしまったがため、目標の大会記録更新こそなりませんでした。しかし、2.04.15と言う見事なタイムで纏め上げ、改めて世界歴代3位の記録を持つ選手としても強さを誇示。東京五輪エチオピア代表に更に近づきました。

 



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更に、2位には後方から追い上げたアブディ選手が入って2.04.00台をマーク。ヨーロッパ史上2人目、ケニアエチオピア以外の選手としては3人目の2.04.00台になりました。

 

 

さて問題の大迫選手


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後方の日本人選手がペースを落とし、井上さんも勝負する余力まで使い果たした今、最早日本記録更新の可能性は大迫さんを残すのみ。

 

ところがその大迫さんもご覧の通り3.00のスプリットを刻み続け、直近の1kmは3:06と、一転してかなり苦しい展開に。フィニッシュ予想も、とうとう2.05.00を大きく上回り始めました。

 

 


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しかし最後の給水を力水に変えたか、ここからまた1km毎のラップを3:00~02辺りまで押し戻します。

 

前を行く東京薬科大学出産のカリウキ選手、先頭から脱落したメングストゥ選手を吸収し、遂に東京駅前をへ!

 

 


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その記録は……

 

 

2.05.29!!!

 

 

夢の2.04.00台こそなりませんでしたが、見事な日本人トップ&日本記録更新をやってのけました。

 

これによって、五輪代表最後の1枠をほぼ決定付ける事に。

 

 

一方で設楽さんは終始上がり切れずに日本人8位以内にギリギリ滑り込み、井上さんに至っては全てを使い果たしたかのように最後はジョギング常態でフィニッシュしました。しかし、先頭集団における井上さんあっての大迫さんであったことは間違いありません。

 

 

ところでそれ以外の日本人選手は…

 


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まず日本人2番手で駆け込んできたのはヤクルトの高久選手、時計を見て驚いて頂けると思いますが、2.06.45という好記録でのフィニッシュになりました。

 

これ私個人としてはメチャクチャ嬉しくて、と言うのも高久さんの出身が私と同じ栃木県だからです。記憶が正しければ陸協登録地も栃木県、またフルマラソンの栃木県記録は今から30年以上前の2.11.46ですから、実に5分以上も県記録を塗り替えた事になります。

 


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3番手は大塚製薬の上門さんでこれまた2.06.00台。少し前まで夢にまで見るような記録でしたが、それが更に2人増えてしまいました。

 

 

日本勢の記録ラッシュは止まりません。

 


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写真の内、既にゴールした選手も含めて

 

定方俊樹さん、下田裕太さん、木村慎さん、一色恭志さん、菊地賢人さん、小椋裕介さんetc…

 

 

「いや、一体何人挙げる気だ?」

 

と思われるかも知れませんが、これら全て2.07.00台でフィニッシュした選手です。因みにこの後に漸く設楽さんが帰ってきます。

 

 

上記で設楽さんの今回のレースを「失敗」というような書き方をしました。レース全体を見れば失敗した面の方が大きかったかもしれません。

 

しかし、タイム的に見れば2.07.45と言う記録は決して悪いものでは無く、寧ろ日本勢としては比較的良い記録です。

 

ただ、今回は他の日本人選手が余りにも速すぎました。2018年大会も、2.06.00台2人、2.08.00~2.09.00台が複数人出現して大フィーバーでしたが、今回はそれすら生ぬるく感じるほどの記録ラッシュでした。

 

 

 

女子の模様

 

あとは申し訳程度に女子の模様ですがこちらは物凄い記録が生まれました。


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イスラエルのサムピーターという選手。

 

直前に会見で

『2.19.00台だったらマラソンで五輪に』

と言っていたのですが、蓋を開けてみるとあらビックリ、何と一気に2.17.45と言うとんでもない記録を叩き出してしまいました。世界歴代8位、アジア記録を余裕で1分以上上回ると言う特大の記録です。

 

また、2位にはエチオピアディババ選手が入って2.18.00台。サムピーター選手の記録に隠れてしまいましたがこれも好記録です。

 

 

 

全体の感想

 

思うことは色々ありますが、まず真っ先に思ったのは日本と世界の差についてです。

 

ラソン業界の認識が共通していたかどうかはともかく、私個人としては、2018年の大躍進後、2019年の日本の男子マラソン界は、世界に対してかなり苦境に立たされていたと感じています。これは前回東京マラソンにおける日本のトップ3名の失敗も去ることながら、エチオピアを中心とした世界の超高速化にあります。

 

ご存じの通りマラソンの世界記録は現在ケニアのキプチョゲ先取が持つ2.01.39。途方もない記録です。

 

一方エチオピアでは、昨年の新たな2.03.00切りと言う境地に達した選手が一気に3人出現。更に、世界の大手マラソン大会各所における若手エチオピア勢の躍進により、2.03.00台は一気に男子マラソン界最速クラスの称号たる地位から転落しました。同時に2.04.00台は、本格的に世界の攘夷争いに加わるための登竜門に過ぎなくなります。

 

一方日本は大迫さんの2.05.50を除き、2.06.00台2人の出現。確かにこれまでの日本マラソン界のレベルを鑑みれば快挙とも言える記録でした。しかし、見方を変えると、これは飽くまでトップのレベルが、高岡さん、藤田さんらの世代の記録に「追い付いた」と言う表現も出来ます。当然当時も、その1つ後ろに控える2.08.00~2.09.00クラスの選手も何人か存在していました。平均記録の上下こそありますが、根本的な記録ラインは殆ど変わりません。

 

そう考えると、高岡さん以来、世界記録と日本記録、及び世界と日本の上位勢の差は、今日に至るまで寧ろその差を維持するか、開き続けてきたと言えるのではと思います。

 

 

ところが今回、海外勢が例年と殆ど変わらぬ記録帯で各々レースを進め、そして走り終える中、日本勢はその多くが世界規模のペースを目下に捉えてレースを進めました。しかも、25km辺りまでは「2.06.00切りすら続出してしまうのでは?」と思わされる程の展開。結果的にこれを達成したのは日本勢トップの大迫さんただ1人でした。しかし、代わりに2.06.00~2.07.00台が続出しました。今まで2.10.00を切るかその前半辺りでトップクラス、上位層とされてきたのが、最早日本人10位以内すらままならない記録帯に後退したのです。

 

今回有力な海外勢は大体が2.06.00台に固まりましたが、それに僅か1分、或いはそれにも満たない差で10人近くの日本勢がゴール。そこには、東京マラソンと言う世界を目指せる好機でありながらそこに挑まず、「日本と言う枠のなかで走る」という消極的な日本勢の姿はありませんでした。

 

そのレースに出場していた海外勢との勝負を考えていたかはともかく、間違いなく「東京五輪と言う世界との競技」を目指していました。

 

 

是非、彼らの快走を他のレースでも見られることを期待して終わろうと思います。

 

大迫傑さん日本記録更新おめでとうございます

東京マラソン 開催か中止か、財団の決定は?

いよいよ今週末に開催を控えた東京マラソン

 

 

今回は開会から2.04.00を割る強力な選手が複数人出場し、平均タイムだけで見れば過去最高レベル。

 

日本からも現役の自己ベストトップ3である大迫傑さん、設楽悠太さん、井上大仁さんも出場します。


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東京マラソンは史上かつてないレベルでの、日本勢VS海外勢というレースが見られることでしょう。

 

 

海外勢をざっと紹介すると以下の通り

 


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【ビルハヌ・レゲセ】

一昨年のドバイマラソンで初マラソンながら2.04.00台で走り、昨年はこの東京マラソンを初制覇。勢いそのままに望んだベルリンマラソンでは、世界記録に肉薄したベケレに大敗するも、2.02.48と言う驚異的な記録で2位に入り、一気に世界歴代3位に浮上。

 

【ゲタネ・モラ】

昨年のドバイで初マラソンを飾り、2.03.34の好タイムで優勝し歴代トップ10入り。またトラック5000mを12分台で走れるスピードランナーでもある。

 

【シセイ・レマ】

ドバイ、ベルリンとそれぞれ2度の出場歴がある比較的ベテランの選手。昨年のベルリンで3位に入り、2.03.36の好タイムを出して歴代10位に入る。

 

【ディクソン・チュンバ

持ちタイム2.04.32。 東京マラソンの常連で2014年大会初制覇以降常に3位以内に入り続けている。この大会で、唯一2度の優勝歴がある。

 

アモス・キプルト

前々回の3位。同年のベルリンマラソンで2位、昨年の世界選手権で銅メダルと、記録こそ2.05.00台前半と上記4名には劣るが、非常にレース巧者で安定度がきわめて高い。

 

 

他の選手も負けず劣らずの強力なランナーですが、個人的に特筆するならこの5名でしょうか。

 

 

 

しかし、直前になって好ましくない事態が続発します

 

 

ここ最近、日本学生ハーフを初めとした、日本各地の主なロードレースが中止になっていると思います。ご存じ、コロナウイルスの蔓延を懸念した緊急措置です。

 

 

東京マラソンも例外ではなく、当初開催こそ予定通り行われるものの、一般参加を取り止め、招待選手のみでのレースと言う方向で決まりました。

 

事情が事情ですからやむを得ません。

 

 

 

ところが先ほどこんなニュースが…

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200226/k10012301961000.html

 

記事のタイトルにもある通り、安倍首相が大型のスポーツイベント等の開催を中止・延期するように求めるというものです。

 

当然東京マラソンも例外ではなく、招待選手のみの参加の予定であったにも関わらず中止の危機を迎えることに。

 

しかもこの数週間のイベント全般が対象ですので、東京のみならず、びわ湖・名古屋と言った引いては五輪選考にまで関わる大型レースを軒並み中止せざるを得ない可能性を持つことに。

 

 

https://www.nikkansports.com/m/olympic/tokyo2020/athletics/news/202002260000695_m.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

 

 

幸い…と言うべきか分かりませんが、東京マラソンの主宰陣営は中止・延期を何れも否定、予定通り今週末の開催と言う意思を表明しました。

 

 

ただ、東京マラソンは良くても、前述のびわ湖・名古屋と言った後続のマラソン大会に関してはどうなるか分かりません。このイベント中止の波が、東京五輪にまで及ばないことを祈るばかりです。

クロスカントリー日本選手権(シニア男子)

 


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東京五輪が間近に迫ってきました。

 

福岡では、その代表選手を占うクロスカントリー日本選手権が行われました。

 


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前回は現在富士通で活躍する、当時法政大4年の坂東さんが制しましたが、その1つ後ろでデッドヒートを繰り広げたのが画像の田村兄弟。その2人が今回も出場。

 

またそれ以外にも東海大学の鬼塚選手、市村選手、國學院の浦野選手、帝京の島貫選手と、大学のトラック・駅伝で活躍したランナーが多数出場します。

 


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レース序盤かなり強い向かい風に曝されながらのスタートととなり、比較的早い段階で黒崎播磨の小西選手がペースアップし振り落としをかけま。

 

集団は一気に田村兄弟、カネボウの鈴木選手、國學院の浦野選手、そして帝京の島貫選手に絞られ、後程島貫選手、次いで鈴木選手が離れて暫く4人の集団走になります。


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程なくして田村兄弟が弟→兄の順に仕掛ける一方、浦野選手は一貫して先頭の真後ろに隠れる位置でレースを進めます。


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4周目終盤、漸く浦野選手が先頭に躍り出ると、そのまま田村兄弟を離しにかかります。

 

1度は兄の和希選手が追い付きますが、浦野選手の更なるスピードアップには敵わず4~5秒差を維持。一方の浦野選手も今までに見たことが無いほどにフォームが崩れ何度も後ろを振り返るなど、決して油断できる状況ではない様子。

 


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しかし流石は2年連続で箱根の山を駆け抜けた男。和希選手の猛追を見事に交わして優勝します。

 

以降の順位は以下の通り
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田村兄弟は前回に続き兄が2位、弟が3位と表彰台を獲得、強さを見せました。東海大の鬼塚選手は9位と入賞に一歩及びませんでした。

 

個人的に1つ惜しいと思ったのは帝京大学の島貫選手。SUBARUの梶谷さん、前述の鈴木さんと競う形で6位となり、日本選手権と言う大舞台で結果を残して見せました。一方で5位までに入れば世界クロカンの出場権を得られるため、このレースは同時に世界に出る大きなチャンスでもありました。素晴らしい戦果である反面、そのチャンスを後1歩掴めなかったレースにもなりました。

 

 

浦野選手は大会を制したため、世界クロカンのみならず、今年の日本選手権10000mの出場権も獲得する事に。東京五輪代表権獲得の第一歩となりました。トラックでは、同じく大学駅伝で凌を削った東洋大学の相澤選手も出場権獲得を目指しています。今後の活躍が楽しみですね。